HUMAN WOMAN 20TH ANNIVERSARY

大人になっても好きなもの my favorite things forever and ever

vol.8

前田 洋一 さん

chausserデザイナー

ハイクオリティ、グッドデザインのブランドとして、人気を博すシューズブランド・chausserのデザイナー・前田洋一さん。HUMAN WOMANとコラボレーションを始めて10年余りが経ちます。靴職人の父を持つサラブレッドながらも、そこからオリジナルブランドの発展の過程には、前田さんのならではのスポーツマンシップ精神が息づいていました。

父は靴職人だったけれど
自分は靴屋になるつもりはなかった

靴の仕事を始めたきっかけは? 「父も靴を作る仕事をしていたのですが、靴屋になろうとは思っていませんでした。宮崎出身なので、とりあえず上京した時に靴屋に就職して。会社の寮で、夜に先輩たちとワイワイ、ビールを飲みながら、靴を磨いて、商品知識など靴のことをいろいろ教えてもらって。それがすごく楽しくて、だんだん靴のことに興味が出てきました」

幼い頃は
父の小さな靴工房で昼寝を

20年前に独立。「その時は、会社員時代に知り合った工場や材料屋にとてもお世話になりました。父には、その頃にようやく底づけの縫い方などの技術を教えてもらいました。初めて、もっと早く教えてもらえばよかったと思いましたね。幼稚園生の頃は、家に帰ると、父の小さな作業場で、道具に囲まれながら昼寝をしていたくらいでしたから」

大人になっても成長を味わえる
スポーツが楽しい

そんな前田さんの“大人になっても好きなもの”とは? 「ずっとスポーツが好きなんです。少年野球から始まり、バスケット、空手、草野球、マラソンなどを経験して、いまはテニスを3年続けています。ゼロから新しいことを始めると、自分が成長していくのが楽しくて。野球をやっている子どもとキャッチボールをしたり、バッティングセンターに行ったりもしています」。

HUMAN WOMANとは10年
一緒にもの作りをしています

こちらは、HUMAN WOMAN20周年のスペシャルコラボレーションアイテム。前田さん手描きのトートバッグつき。「コラボレーションが始まったのは10年くらい前。それから毎シーズン手がけています。今シーズンのシューズは、うちの長いタッセルをつけたローファーを、バランスを変えてタッセルを短くして、2色で展開。HUMAN WOMANのフレンチ寄りのトラッドの服に、うちのシューズは合うな、とずっと思っています」。

Yoichi Maeda

前田洋一/靴メーカーでバイイング、企画を担当した後、独立。メンズのシューズブランドを立ち上げ、2000年にメンズ・レディスともに展開するブランド・chausser(ショセ)をスタート。“永く愛着を持って履ける靴”をテーマに、ていねいなシューズ作りを続けている。

STAFF

  • Photograph : Mariko Watanabe
  • Edit & Text : Kaoru Adachi